「ソシキスイッチ ストレスチェック」外国語版のご紹介

増え続ける外国人労働者…産業のグローバル化に応えるストレスチェックを

2000年以降、外国人労働者の数は倍増し「外国人雇用状況届」(厚生労働省発表・2017年10月現在)では、外国人労働者は127万人を超えて現在も増加の一途をたどっています。
 
特に今まで代表的だった中国語圏・ポルトガル語圏の方々に加えて、フィリピンやベトナムといった様々な言語・文化背景を持つ労働者が飛躍的に割合を増やしています。 
日本の制度も進歩を続け、定住を選択する方、技能実習生制度の普及など様々な形態の就労が可能になりました。
いまや外国人就労者は大事な労働力の一角を担う「職場の一員」であるといえるでしょう。
 

【厚生労働省】「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)_国籍別外国人労働者の割合

【厚生労働省】「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)
国籍別外国人労働者の割合

 

 

ストレスチェックは外国人労働者も対象

政府は2014年(平成26年)より健康診断やストレスチェックを外国人労働者へも実施するよう定め、外国人労働者の方々の安全衛生について取り組みを進めるよう働きかけを続けています。

もちろんストレスチェックの対象となる条件は日本の労働者の方と一緒です。
・一年以上勤務している勤務予定の方
・フルタイムで就労されている方
・パートアルバイトでもフルタイムの四分の三以上の時間を勤務
されている方
以上の条件を満たした外国人労働者は、実施義務の対象となります。
 

ストレスチェック実施における考え方の基本

そもそも企業には労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする「安全配慮義務(労働契約法5条)」があり、その中には「業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷等が過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務」も含まれています。ストレスチェックを実施しないことに対する罰則は今のところ定められていませんが、事業者にはこの安全配慮義務があるため、ストレスチェックを実施しないことは労働契約法の違反にあたります。
 
ストレスチェックは、労働者が自らのストレスに気づくだけでなく、企業がその結果を職場環境改善につなげることにより、メンタルヘルス不調を未然に防ぐこと(一次予防)を目的としています。「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」の3つの領域の質問に答えることで、全国の労働者のストレス状態と比較してどれくらいストレスを感じているのかを知ることができます。
 

 

ストレスチェックの外国語運用は、「誰もが働きやすい職場づくり」の一環

人手不足の解消やグローバル化の流れの中で、製造業や建設業、サービス業などで外国人労働者はいまや日本社会を支える大切な存在です。その一方で、差別や不当な待遇、過酷な労働環境を強いるなどの問題をいかになくしていくかが大きな社会課題となっています。
 
日本人であっても外国から働きに来た方々であっても、自社の従業員が定期的にストレスチェックを受けることで、社内におけるストレス負荷の状況を把握・課題を見つけ、誰もが働きやすい職場づくりを実現するヒントを得る大事な機会となることに変わりありません。
 
技能実習生などの場合、大半は日本語が堪能というわけではないように思われます。また、日本語が話せるからといって、日本語の読み書きは得意ではないというケースは少なくありません。漢字が難しいだけでなく、日本語独特の表現が伝わりづらいといった点への理解・配慮が必要です。
 
弊社ではサービス開始当初よりストレスチェックの外国語対応・調査票の翻訳を進め、様々な国の国語・公用語に対応できるよう開発を言語数を増やすと共に、ご利用いただくお客様の声を反映した正しい翻訳の改善にも努めています。
 

【「ソシキスイッチ ストレスチェック」調査票の対応言語】

  • 日本語
  • 英語
  • 中国語(簡体字)
  • 中国語繁体字
  • 韓国語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • ベトナム語
  • インドネシア語
  • クメール語
  • タイ語
  • タガログ語
  • ネパール語
  • マレー語
  • ミャンマー語
     
ストレスチェック英語版サンプル
ストレスチェック英語版サンプルイメージ
 
ストレスチェック中国語版サンプル
ストレスチェック中国語版サンプルイメージ
 

 

 

厚生労働省・労働局でも外国語版の調査票を公開中

外国人技能実習制度を活用する企業では、『アンケートや調査の結果や質問が日本語で読めずサポートが必要となる』『「活気」や「倦怠感」といった語句の正確なニュアンスが伝わりにくい』といった現場の声があり、厚生労働省や労働局は英語等へ翻訳した「職業性ストレス簡易調査票」を公表するなど、企業への支援へ注力を始めています。

※2024年4月現在、英語・中国語・ベトナム語・タガログ語・ネパール語・ペルシャ語・ポルトガル語・ミャンマー語・スペイン語・インドネシア語の10言語
 

メンタルを取扱うストレスチェックだからこそ、従業員が日本語と比べて少しでも質問の意味合いを正しく理解し、素直に回答しやすい母国語で受検できるようにすることで、”誰もが働きやすい職場環境改善”が実現できるのではないでしょうか?
 

 

 

「ソシキスイッチ ストレスチェック」は、15言語に対応!

弊社のストレスチェックサービス「ソシキスイッチ ストレスチェック」は、ご要望にお応えして業界最多の15言語まで開発を進めました。

紙版は結果まで翻訳したものをお手元にお届け、WEB版につきましても随時対応を進めておりストレスチェック担当者の皆様の負担をより軽く、簡単にするサポートをご用意しております。
 

ソシキスイッチ ストレスチェック健康診断とセットで提供するA社 法人向けで無料提供するB社
質問票
(メンタル的な表現も翻訳)
回答用紙
(コメントまで翻訳、個人にお渡しできます)
×
対応
言語数
15言語英語・中国語など
5言語
英語のみ

質問票は日本語・英語の他にも、現場の主力となる海外労働者の方に適した外語を幅広く取り揃え日本語通常版と変わらない実施環境で御利用いただけます。
 
日本語をうまく扱えない方向けに、フリガナを振ったバリアフリー版も実装されました。
株式会社情報基盤開発はこれからも企業の皆様のニーズに答えるサービスを目指して精進して参ります。
 

 

 

 

〔参考文献・関連リンク〕

 

初出:2018年04月10日 / 編集:2024年04月30日

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