EAPでメンタル相談!企業の義務と従業員のメンタルヘルスを支える:ソシキスイッチEAPみんなの相談室

本記事では、人事労務担当者が知っておきたい、 企業の義務と従業員のメンタルヘルスを支える「EAP(従業員支援プログラム)」について解説いたします。
 

【 目次 】※各タイトルからページ内の該当箇所にスクロールします
1. 従業員のメンタルヘルス対策は「企業の義務」?
2. EAP(従業員支援プログラム)サービス導入で、職場と従業員のメンタルヘルス対策
3. EAPサービスをメンタル相談の社外窓口に活用!
 - 社外相談窓口だから、組織と従業員双方の「安心」につながる
 - EAPの「社外相談窓口」活用・併用のメリットとは?「社内相談窓口」だけでは不十分?
4. EAPサービス導入の検討ポイントは、「コスト」や「対応の幅」?

 

従業員のメンタルヘルス対策は「企業の義務」?

企業には「安全配慮義務」があります。事業者や人事・労務ご担当者の方は日頃から耳にする機会も多いことと思います。

安全配慮義務とは、使用者(=企業)が労働者の生命や身体などを危険から守り、安全で健康に働くことができるよう必要な配慮を行う義務のことです。
安全と聞くと危険な作業や有害物質を取り扱う業務を想像してしまいがちですが、就業中の事故や危険を防ぐだけでなく、従業員同士の人間関係や、日常生活の中で生じる「メンタルヘルス対策」など企業の目の届きづらい範囲も含めた「従業員の健康と安全を守ること全般」に配慮が求められています。
 
そんなところまで責任を負う必要はないのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれには理由があります。
なぜなら、従業員の心身の不調は休職・離職にとどまらず、仕事の効率やパフォーマンスにも関わる大きな問題につながる可能性があるからです。
 
そこで近年、従業員のトータル的なケアを目的とする「EAP(従業員支援プログラム)」に注目が集まっています。
 

 

 

EAP(従業員支援プログラム)サービス導入で、職場と従業員のメンタルヘルス対策

EAP(従業員支援プログラム)サービスのイメージ画像

従業員のメンタルヘルス対策健康経営施策の一環として、近年EAPサービスの導入が拡がっています。
 

EAPとは「Employee Assistance Program」の略であり、「従業員支援プログラム」と訳されています。事業場外資源によるケアの一つの手段として位置付けられるメンタルヘルス支援サービスで、カウンセリング等を提供しています。

厚生労働省 こころの耳 用語解説「EAP」
 

 

もともとはアメリカで始まったEAPですが、日本ではEAP=「事業外資源(自社外の専門家・機関他)によるケア」として外部の専門家が主となって行う、心身の健康にフォーカスしたサービスが多く、
———————
「専門家による相談・メンタルケアの提供」
「医療・精神保健・安全衛生の視点から見た職場環境の改善」
「個人的な悩みや問題への対処法のアドバイス、知識や情報の提供」

———————
を中心として、 組織の生産性向上のために、従業員の個人的な問題に対して外部の専門家を活用し、多角的にサポートする形式が国内のEAPサービスの主流となりつつあります。
 

 

EAPサービスをメンタル相談の社外窓口設置に活用!

社外相談窓口だから、組織と従業員双方の「安心」につながる

 

従業員のメンタルヘルスを支えるためには、
・メンタル不調やトラブルの発見、聞き取り
原因を探り、実際に起こっている問題に対処する
・環境への働きかけ
といった従業員個人が仕事や生活をする環境全体を視野に入れた対策が必要で、それらが揃ってはじめて効果を発揮します。
 
特に、最近ではすでに発生してしまった問題に対処するだけでなく、社内制度の整備や改善のための努力、エンゲージメント向上施策といった管理・運営を含む組織単位の働きかけの重要性も注目されており、従業員の心と身体の健康を支える総合的な仕組み・施策をきちんと会社として設けているか否かが、企業の価値や人材確保にも影響してくるとして知られつつあります。
 

企業の安全衛生やトラブルの早期発見・対策が、従業員満足度や組織力向上にもつながります

企業の安全衛生やトラブルの早期発見・対策が、従業員満足度や組織力向上にもつながります

 

 

EAPの「社外相談窓口」活用・併用のメリットとは?
「社内相談窓口」だけでは不十分?

組織の運営・制度の改善を通して社内でメンタルヘルス対策に取り組むためには、「社内制度や職場環境、従業員間の人間関係に通じた社内の人員」がカギとなります。つまり、社内に相談窓口を設置する場合、一般的には、人事総務・労務などの担当者が対応することになります
 
ですが、実際にその担当者が窓口となり全従業員のメンタルヘルスのサポートを行おうとすると、通常業務との両立はなかなか難しく、大きな負担を抱えてしまうことも。また「相談を受けるストレス」を理解したうえできちんと対処しないと、担当者自身が心身のバランスを崩してしまう可能性も少なくありません。そこで会社として担当者への適切なフォローが必要となります。

さらに負担を感じてしまうのは担当者側だけではありません。
相談窓口を利用する側としても、相談を受けるのが同じ社内の人間や人事労務担当者である場合、プライバシーや人事評価への影響を不安に感じる従業員は多いようです。そのため、相談をする・利用すること自体のハードルが高くなってしまい、せっかく相談窓口を設置しても気軽に利用できず、次第に活用されなくなってしまう……などといった課題も多く報告されています
 
また、どのような働きかけが改善につながるか、対策の効果があるかは一概にはいえず、各社・各部署の状況や従業員それぞれのストレスの感じ方などにより変わってきます。各職場・部署・チームが抱える課題を客観的に、個別的に洗い出す必要がありますし、社内の対人関係の課題や負荷、影響が生じている場合などにはある程度の心理的な専門知識も必要でしょう。そのため、いずれにしても社内外の「産業医や保健師といった産業保健スタッフ」との協力・連携が不可欠となります。
 
そこで、はじめから外部の専門家を活用し多角的にサポートする形式のEAPサービスを活用し「社外相談窓口」を設置することにより、第三者として企業と医療・産業保健スタッフの橋渡しを行うことができ、「従業員の安心感」や「記録の管理・プライバシー保護」の確保もできるため、近年企業に求められている従業員のメンタルヘルスや健康経営施策としても効果的です。
 

 

EAPサービス導入の検討ポイントは、「コスト」や「対応の幅」?

従業員のメンタルヘルス対策として「社外相談窓口」設置し、外部のEAPサービスを活用するメリットは大きく、例えば…
「ケアにかかるコストが不要で、法的リスクを避けて安全に設置できる」
「専門家の知識・最新の情報を得ることができる」
「第三者・専門家に相談することで、安心して利用できる」
などがあります。
 
外部のEAPサービスを選ぶ際のポイントとして、社内の人事労務担当者の業務負担を増やすことなく、また勇気をもって相談をした従業員へ適切で効果的なケア・サポート対応ができるかどうかはもちろん、記録や個人情報の管理・保護まで一貫して保障しているサービスであるかについても導入検討時に確認したいところです。「第三者性」が担保される外部窓口ならば、企業としても利用者としても安心です。
 

「EAP」には、役員や管理職向けのラインケア研修なども

EAPサービスには、役員や管理職向けのラインケア研修なども

近年は事業の全国展開により地方など多数の拠点を持つ企業が増加したことに加え、テレワークやフレックス・時短勤務などさまざまな働き方が定着しつつあります。そのため、本社に出向かないと相談できないサービスなどの場合は活用が難しくなってしまいますので、オンラインで利用できるか、終業後や休日など利用する曜日や時間に制限があるかどうかなども大事なポイントになってくるでしょう。
 
EAPサービスの導入を検討される際には、以下のような点を確認しましょう。
 

  • 社内の担当者の負担軽減につながり、ワンストップ・手軽に利用できるサービスを提供しているか
  • 対面だけでなくWEBや電話、メールやLINEなどを使用して、自社の従業員が相談しやすい方法が用意されていること。また全国どこの拠点でも利用可能なこと
  • 休日・夜間など、24時間対応が可能なこと
  • 相談員が医師、保健師、公認心理師、精神保健福祉士等の専門家・有資格者であること
  • 従業員に限らず、その家族も相談できること
  • 匿名で利用できるかどうかや、個人情報の取り扱いなどのセキュリティー体制が万全なこと
  • 情報共有に関する体制や、万が一の場合の連携先がきちんと明示されていること

 

また、従業員のメンタルヘルス支援は厚生労働省などにより公的に推奨されていることです。
すでに法制化されている「ストレスチェック実施の義務化」や「心の健康づくり計画」との連携、ストレスチェックの結果を職場環境改善に活用する取り組みと併せて、きちんと体制を整備し対策を講じているかどうかが、企業の評価・価値として認識される傾向にあります。
そこで、今後はストレスチェックや組織サーベイなどの結果の分析や、集団分析結果からみた改善策の提案、効果測定や経年比較などと連動したサービスの活用もますます重要になってくると考えられます。

ただ、職場環境改善からメンタルヘルス不調者への対応まで含まれる包括的な「EAP(従業員支援プログラム)サービス」は、中小企業が導入を検討するには依然として高価で、確かによいのはわかっていてもなかなか導入しづらい……といった声も聞こえてきます。
「メンタルヘルスに関する研修や、相談窓口から導入したい」「今は特に大きな問題はないが、不調者が出てしまったときにはサポートをお願いしたい」といった、必要なときに必要なサービスを選べるシステムを求めるお客様も多いようです。
実際に、最近では各社の実情に合わせて選択できるサービスも登場しています。

このように、外部のEAPサービスは提供している企業によってプランやサービスの中身はさまざまですので、まずは自社のニーズや必要なものはなにかを考えたうえで情報収集を行い、自社に合ったサービスを検討していただくことをおすすめいたします。
  


従業員のメンタルヘルス社外相談窓口・ハラスメント対策の相談窓口代行に「ソシキスイッチEAPみんなの相談室

 

従業員向けの電話・メール・LINEによるメンタル相談やハラスメント対策の外部相談窓口代行、管理職・人事・総務ご担当者様を対象としたラインケア研修などの法人サポートサービス「ソシキスイッチ EAPみんなの相談室」を是非ご提案させてください。
 

まずは以下のお問い合わせ・資料ダウンロードフォームより、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

〔参考文献・関連リンク〕

 

初出:2020年04月15日 / 編集:2026年06月12日

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