当記事は、弊社が過去に開催したオンラインセミナー「組織改善Week」より西岡徹人氏の『働きやすさと働きがいを両立する組織改革のすすめ』を書き起こしたアーカイブレポートの再編集です。
(当アーカイブは、該当セミナーを4回に分けてお届けしています。なお、講師の先生方の肩書などについては講演当時のものです。)

西岡氏:
次に働き方改革推進について、お話しします。
「働きやすさ」に関する取り組みの最後です。

こちらの取り組みは、チーム夢子の皆さんの力を借りています。皆さんで色々と付箋に書いて貼って、どういうふうに会社をよくしていくのか、チーム夢子で社内の課題を解決する取り組みを行っているというお話をさせていただきたいと思います。
まず彼女たちが私に言ってきたのが、「標語をつくってほしい」ということでした。そこで、チーム夢子の皆さんとお話をして、標語として「生きがい、やりがい、働きがいのある職場づくりをしていこう」ということになりました。

この標語のもと、皆で変わっていこうということで皆で宣言をしました。
右側の写真は、カンガルー出勤でお子さまを連れて出勤しているところです。お子さまが「本日はノー残業デー」というカードを掲げてくれています。それから右下の写真ですけれど、写っている方はもう退職された方ですけれども、人生相談課というものをつくり高齢者の方に来ていただいていました。これらの取り組みも全てチーム夢子の皆さんが考えて進めていってくれたことです。
ほかには、課外活動の推進として社内行事としてボーリング大会を開催したり、同じ趣味を持つ社員同士でテニスやスポーツジムに行かれたりなど、業務外でのコミュニケーションを積極的に取り合っています。
私が主導でやっていたときは、なかなかこのようなアイデアは出てきませんでしたが、チーム夢子の皆さんが「こういうことをやろうよ」「ああいうことをやろうよ」ということで進めてくださった結果、違う角度からいろんなものが見えるようになり、弊社の社員さんの強み発見につながりました。会社では全然しゃべることができなかった人間が、ジムやテニスや釣りなどに行ったりして「お前はこういうことができるねんや」と話したところ積極的にコミュニケーションが取れるようになり、会社でも活躍してくれるようになりました。
ヨガ教室や誕生祝いなど、こういったことも彼女たちは積極的に進めてくれます。私だったらヨガ教室などは考えず「飲みニケーション、それでいいんちゃうか」そんなことを思うんですけれど、本当にしなやかな感性でこのような取り組みを進めてくれています。
ほかには、社内勉強会ということで、これは色々なところの研修会に行き報告書を提出するだけではなくて、「〇〇といえば〇〇」という個人ドメインをつけるようにしました。例えば、「チーム夢子の代表といえば山田さん」「女性活躍推進、働き方改革といえば寺田さん」「SDGs担当といえば神田さん」など、そういったかたちです。「〇〇といえば〇〇」ということで、価値の交換がしやすい環境を彼女たちは多くつくっていってくれています。本当に私には全然考えつかなかったことなので、非常にありがたいなと思っています。

それからカンガルー出勤ですが、こちらのスライドは、「本当に子どもを連れて出社して仕事をしてもらって大丈夫です」ということをお示ししている写真です。一番左上の写真では、男性と子どもが仕事している状況をご覧いただけると思うのですが、こちらはこの男性社員の奥さまの体調が悪くなってしまい保育園に迎えに行けないということで、迎えに行って会社に連れてきている様子です。
このように、「いつでもお子さんを連れてきていいですよ」ということをチーム夢子の寺田さんの発想のもとで進めていってくれたところでございます。

ほかにもキャリア形成、イクメン研修、メンタルヘルス研修なども、厚生労働省などの助成金・補助金を使って無料で実施してくれました。
「何でこれをやったの?」と、あとから振り返って私が聞いたら、彼女はこう言いました。「私の夫の会社が夫に対して、もしやってくれたら嬉しいと思うことを三承工業でやらせてもらっています」と言っていました。特に何が良かったのかを聞いてみると、「イクメン研修が良かった」と言っていました。なぜ良かったかというと、その当時約10名が受けてくれて、翌年には5名にお子さまが生まれたということです。非常にありがたい研修だと思っています。
カンガルー出勤のことも、私が話をしてもなかなか分かりにくいと思うので、実際にカンガルー出勤をしている女性の声を聞いていただきたいと思います。それでは、こちらもどうぞご覧ください。
【動画】(※講演では映像が流されました。)
女性社員:この会社の方たちに毎日助けられて、楽しく子どもたちを連れて出勤できています。この恩を、この子たちが大きくなって手が離れてから、仕事というかたちで返していきたいなと思っていますので、もうここでずっと働いていくつもりです。
ナレーション:女性社員の増加により、会社の雰囲気も徐々に変化が出たそうです。
男性社員:一言でいうと、明るくなりましたね。よく言う「華がある」じゃないですけれど、いい意味でフランクで、上下の縦社会というのも彼女たちがだんだんだんだん壊していってくれました。社員間のコミュニケーションも密になって、間を縮めてくれたようなイメージですね。
男性社員:お客さまが会社にまず入ってきたときに、「すごくいい雰囲気の会社だ」というふうに言われるので、その中の一員ということで、こっちも嬉しくなります。
ナレーション:美濃加茂支店長のY(※動画ではお名前)さん。営業のトップが女性であることにどんな声があるのでしょうか?
女性社員:実際、お客さまにはご安心いただけます。住まいということでいくと、女性目線というところで、お客さまとしてはありがたく思っていただけるというか、女性が管理職をやることによって、男性との話も女性同士の話も、とても柔らかく進むというか、できるというメリットは、とても大きいかと思います。



西岡氏:
こういった取り組みのおかげでどう変わったかと申しますと、2011年は2人しかいなかった女性社員が、2020年は35名まで増えております。また、女性管理職の増加ということで、2011年は20%しかいなかったのが、2020年では33%、女性管理職候補者比率も0%から50%になり、現在、弊社の役員は3分の1が女性というところでございます。

働きやすさに関するお話はここで終わりにさせていただきます。

続きまして、スライドの「2.持続可能なビジネスモデル(働きがい)」についてお話しさせていただきます。

貧困をビジネスで解決するということで、働きがいです。この働きがいについても、チーム夢子の皆さんが色々と頑張ってくれました。何を頑張ったかといいますと、先ほどは社内の課題について女性活躍推進や働き方改革で解決してくれたとお話ししましたが、次は社会の課題を解決するということでした。

視座も少しずつ高まっていき、彼女たちはさまざまなところに目が向くようになりました。我々の会社では○○事業部以外に委員会もつくっています。この委員会もさまざまありまして、例えば、活動発信委員会、業績アップ委員会、カーボンニュートラルの委員会などがあります。この委員会での経験を経たことによって、キャリアアップというか、自分が長を務めたことによって自信をつけて、いろんなことに挑戦していくようになるんですね。すると管理職になるのを引き受けてくれたりとか、弊社では挑戦する気持ちを耕せる土壌をつくっていっているので、しかもそこでチーム夢子の皆さんが「頑張ろう、頑張ろう」と声をかけてくれるので、皆さんが頑張って女性社員も昇進できる環境がつくられています。
これはですね、「社会の課題をビジネスで解決する」ということで、まずは「貧困を解決する」というお話をさせていただきたいと思います。
続きは、「働きやすさと働きがいを両立する組織改革のすすめ」【4】(西岡徹人氏セミナーアーカイブ)をご覧ください。




















