「パワーハラスメント対策導入マニュアル」で、すぐに・ラクに社内改善!

「パワーハラスメント対策導入マニュアル」で、すぐに・ラクに社内改善!

2020年、様々な法改正が本格的に始動しはじめ企業として対応しなければならないことに目が回りそうな年明けですね。
その中でも注目されているのが通称「パワハラ防止法」と呼ばれるハラスメント防止関連法の改正。企業にパワーハラスメントを含むハラスメントに対する予防・対応措置を義務づけるこの改正ですが、昨年末に指針が改正されたこともあり、産業保健スタッフや衛生委員会に関係される方は迷われる部分も多いでしょう。

「対応が義務化されたけど、どこまでやればいいのだろう……」「担当者に任命されたけど、どんな対応が正解かわからない!」という方に見ていただきたいのが「パワーハラスメント対策導入マニュアル」。最新版は厚労省ポータルサイト「あかるい職場応援団」内で公表されています。 
 

厚生労働省「パワーハラスメント対策導入マニュアル」第4版
「パワーハラスメント対策導入マニュアル」第4版

マニュアルは労働施策総合推進法等のハラスメント関連改正法の内容を踏まえ、職場でどう実践するか・どのような対応をするべきかの指針をわかりやすく、実際に実施する視点から解説したものとなっています。

第3版との違いは、主に統計情報が最新のものに更新されていること、法令の内容を受けてより具体的な実施方法を掲載していることです。LGBTに対するハラスメント(いわゆるSOGIハラ)や 性的な思考や性自認に関する情報のアウティングに対する言及もより詳細に含まれ、社内で起こりうるハラスメントを様々な方面から防ぐための視点ををまとめた 「照査表」として活用できるでしょう。
特に難しい懲戒などの処分判断についてや、紛争解決の手続きなどについても例を交えて詳細に解説し、相談先の紹介なども掲載。「うちは外部に委託するから……」という企業でも、印刷して手元に置いておくと安心な知識が満載のマニュアルになっています。

また、「 パワーハラスメント対策導入マニュアル 」の見どころとして、「充実した参考資料」があります。
・トップメッセージや社内告知のテンプレート
・メッセージなどの告知に含まれるハラスメント防止要素チェック表
・ハラスメント相談を受けた時の被害者・加害者別対応の例

など企業の「困った」を解決する手段として 職場ですぐに実施できる実用的な形のデータを紹介しています。

ポータルサイト「あかるい職場応援団」では、その他の参考資料としてマニュアルで解説している7つの取り組みのための研修資料や「アンケート実施マニュアル」、担当者の「対応チェックシート」などがダウンロードできます。
みなさんの職場で、ぜひご利用ください。
 

あかるい職場応援団:ハラスメント関係資料ダウンロードページ
厚生労働省「あかるい職場応援団」サイト:ハラスメント関係資料ダウンロードページ
 
初出:2020年01月20日 / 編集:2021年04月02日

関連記事

  1. 健康経営のための「心の健康づくり計画」とは?「心の健康づくり計画助成金…

  2. 企業に必須!「就業規則」の作り方とトラブル回避のためのポイント

  3. 3種類の障害者手帳の違い!障害者の雇用義務とプライバシーへの配慮につい…

  4. 働き方改革で残業時間の上限規制が導入!中小企業が取るべき行動とは?

  5. シーンで学ぶハラスメント② 職場、部署でのコミュニケーションは「ギャッ…

  6. 【冷房病(クーラー病)】に要注意!職場・自宅でできる“寒冷ストレス”の…

  7. 【9月6日(水)16時開始】ウェルネット山根裕基氏登壇セミナー「202…

  8. 上司や会社にどこまで伝わる?ストレスチェックの「結果の取り扱い」

Pick Up 注目記事 メンタルヘルスケアコラム
  1. 被災で起きる強いストレス反応と、自分を守る・大切な人に寄り添うために知っておきたい“災害時のメンタルヘルス”:ストレスに負けない働くオトナのメンタルケア
  2. 「SOGIハラ」対策してますか?身近で起こりやすい“アウティング”に注意:ハラスメントの実態と予防・対策
  3. 2019年実施の「ストレスチェック業界平均値」から考える“これからの従業員ケア”:AltPaperストレスチェックサービス業界平均値レポート2019
  4. データで解説!健康リスクが低いのに、高ストレス者が多い職場って…?
  5. ストレスチェックの集団分析:どう使えばいいの?メリットや実施方法について解説!
  1. 人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム:まずは知ってみよう、職場で見られる「メンタルの不調」の種類
  2. 「共感疲労」とは?つらいニュースから心を守る対処法:人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム
  3. 出勤しているのにコストを損失している「プレゼンティーズム」とは:人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム
  4. 「適応障害」と「うつ病」は違うの?その違いや、企業の対策を解説:人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム

最近の投稿記事