「経済効率が悪いアンケート」って、どういうこと?
自由記述欄(コメント記入欄)が多いアンケート票は、経済効率が悪いと言えます。
回答者が自由記述欄にコメントを書く時というのは、非常に満足した時、そして、非常に不満を感じた時です。つまり、強い感情を持っていない回答者がコメントを書くというのは、とても稀なケースなのです。
自由記述欄によって情報収集効率が低くなる
自由記述欄は、回答者に心理的な負担を感じさせると言われており、その記入率は10%以下となるケースがあります。
自由記述欄を多く設置したアンケートでは、情報収集効率が低くなると考えてよいでしょう。より多くの人から率直な回答を得るためにも、アンケートは極力簡単な形式にすることが大切です。
また、自由記述欄が多いと、紙面上、情報が書かれないスペースが増えてしまいます。使用されないスペースが多いということは、紙のコストや配布・回収コストが余分に発生しているとも考えられます。
A4サイズのアンケート票から自由記述欄を削り、はがきサイズに収めることができれば、コスト削減につながります。
自由記述形式から選択回答形式にすることをおすすめします。
自由記述欄は不要?
フリーコメントを集めたい場合は?
アンケートでお客様からのクレームを拾いたいと考えている場合、自由記述欄を削除してしまうと十分な情報を得られなくなるのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、心配無用です!
どうしても伝えたいメッセージを持っている回答者は、自由記述欄がない場合でも、余白部分にコメントを記入したり、手紙を同封したりなどの方法で、情報伝えてくださるケースが多いのです。
では、回答者に自由な意見を出してほしい場合にはどうすればよいでしょうか?
フリーコメントを集めるのであれば、アンケートはあまりおすすめできません。対面インタビューで内容を深堀する方が良い知見を得ることができるでしょう。