皆さんは軽い怪我や体調不良の時、「病院に行くべきかな……?」と迷った経験はありませんか?
ネットやSNSでは様々な医療情報を得ることができますが、その中のどれが正確なのか、どの情報を信じるべきかは医者ではないわたし達では判断が付かないときも多いですよね。医師や専門家からも「軽い症状に誤った対応を行うと重篤化する恐れがあります。まずは専門家に相談をしてほしい」という声があがっています。
ですが、患者としては病院に行くことはハードルの高いもの、病院と自宅との距離が遠い・予約をしても長い待ち時間・移動や待ち時間での感染予防……体調の悪いときには難しいものがあります。医師側としても、患者の増加や長時間の面接など負担の増加は深刻です。
そのような問題解決のソリューションとして、メッセージアプリ「LINE」と、医療従事者向け専門サイトなどを運営するエムスリー株式会社が新会社「LINEヘルスケア」を設立し、オンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」をリリースしたニュースが話題となっています。
このサービスでは、
・ 病院に行くべきか迷う体調不良や 軽い怪我などの悩みを
チャット形式で医師に相談できる『いますぐ相談する(相談を予約する)』
・「最近調子が悪い」、「人に言いにくい症状がある」などの悩みを
テキストメッセージで詳しく医師に相談できる『あとから回答をもらう』
の2種類。現時点では、内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科の診療科目が相談可能です。


相談は30分/2000円または1000文字/1000円、健康記録の登録やマイページから相談の回答が来た通知が行える、相談記録を見返すことができるなど健康管理サポートとしての機能も充実です。
「LINEヘルスケア」は、医療分野における知見やノウハウを生かし、医療Q&A、オンライン診療、処方薬の宅配など、様々な方に最適な医療をお届けすることができる 医療プラットフォームを目指しているとのこと。
実はこうしたスマートフォンを活用した医療相談サービスは「LINEヘルスケア」だけでなく、数多くサービスが競合している状況です。「LINEヘルスケア」では、エムスリー運営のクラウド電子カルテ「エムスリーデジカル」に情報連携する構想もあるようです。
LINEの広いユーザー基盤とエムスリーが抱える医師・薬剤師会員を背景に、オンラインとオフラインを組み合わせた医療の再構築へとつながるサービスに発展して大きなシェアを獲得していくのか。今後の動向が楽しみなサービスの一つかもしれません。
- LINEヘルスケア株式会社 :ニュース掲載「いつでも医師とLINEでつながる「LINEヘルスケア(β版)」、iOSにて提供開始」
- ソーシャル経済メディア NewsPicks :【直撃】LINEヘルスケアが描く、オンライン医療の未来
初出:2019年09月26日 |