ストレスに負けない働くオトナのメンタルケア〔第1回〕「セルフストレスチェック」で自分のメンタルウィモニタリングしよう!

「セルフストレスチェック」で自分のメンタルをモニタリングしよう!

職場の人間関係、仕事の重圧、終わらない残業……。
この時代のビジネスマンにとって、仕事と「メンタルの不調」は切っても切れぬもの。自分のメンタルが守れるのは自分だけなので、厚生労働省の「メンタルチェック」「疲労度チェック」を活用してみましょう。
 

自分のメンタルを最も理解しているのは自分

「ストレスチェック」と聞くと真っ先に思い浮かべるのが、職場で受検する「ストレスチェック」ではないでしょうか。ストレスチェックを職場で行うのは、「働いている人の健康を守る」義務が会社にはあるためです。厚労省はマニュアルを発表して、2015年からストレスチェックを年に1回実施するよう会社の義務として定めました。

逆に言えば、それほどに「メンタルによる退職・休職」が後を絶たないということ。ストレスによる病は重症化してしまうと、暮らしや就労に大きな影響を及ぼします。
「つらいなら気がつくはず」と考えてしまうかもしれませんが、ストレスによるダメージは気分の微妙な変化や時には体調不良として現れるため、「自分で疲れていることに気がつきにくい」という点に怖さがあります。そのため、「発病するまで」に食い止めることが最も大事な予防なのです。

そんな便利なストレスチェックを年に1回会社でやるだけなんてもったいない!
厚労省は、全国のビジネスマンに向けたメンタルヘルスケアサイト「こころの耳」にて、「5分でできるストレスチェック」を掲載しています。これならネット環境があればいつでもどこでも、自分だけでストレスチェックが可能となります。

「自分の心をまっすぐ見る」のがストレスチェックのコツ。職場で受検する際は、緊張したり勘ぐったりとなかなか素直に答えるのは難しいかもしれませんが、自分で行うなら不安や心配はありません。「自分の心」が反映できる回答ができますね。
 

ストレスチェックを自分でやってみる

色々なストレスのチェックリストが巷に溢れていますが、せっかく行うなら「きちんとしたストレスチェック」をしてみませんか?

「こころの耳」では、ストレスチェックの他にも様々なコンテンツが充実。メンタルの知識が得られたり、自分で疲労度チェックができるプログラムを掲載したりしています。
ストレスチェックだけではなく、自分や家族の「疲労度チェック」なども掲載。働く人やそれを支える家族のメンタルケアを応援しています。
 

「疲れてた……」にはまず休息

ストレスチェックは受検した後が一番大事。
結果に向き合って、自分にできることから生活改善をしていきましょう。

特に「ずっと疲れている」「いらいらする」という自覚がある人は、メンタルからの「黄色信号」がともっている状態だと言えます。たっぷりの睡眠で体を休めて、ゆっくり休まるひと時を週に1度でも作るよう心がけてみてはいかがでしょう。
「ゆっくり休めない!」という人は、ほんのちょっと生活に変化をつけるだけでも、心や脳にはいい刺激になるもの。例えば隙間を見てストレッチをしたり、勇気を出して人に相談したりするだけでも心が軽くなります。

また、ストレスチェックの結果はなるべく記録しておくことをお勧めします。「半年」「毎月」といった具合に期間を決めて、自分の結果を振り返ることで忙しさや疲れ具合、どんなことがあると疲れるのか……といった自分のメンタルリズムを理解することができるのです。

問診票としても有能ですので、「体調不良」「医師に相談したいことがある」といった際に「ストレスチェック」や「疲労度チェック」の結果を印刷して持っていくとスムーズな問診ができますね。

「こころの耳」にはセルフケアのヒントもたくさん掲載されています。自分で自分のメンテナンス、始めてみませんか?
 


本記事は、「マイナビニュース ワーク&ライフ」連載の20~30代の若手一般社員の方々を対象にしたメンタルヘルスケアコンテンツ「ストレスに負けない働くオトナのメンタルケア」の記事を連動掲載しています。
 

初出:2019年10月24日

関連記事

  1. 改めてチェック!ストレスチェック制度:ストレスチェックの報告書は労基署へ提出を!知っておきたい書き方を解説

    ストレスチェックの報告書は労基署へ提出を!知っておきたい書き方を解説

  2. 改めてチェック!ストレスチェック制度:ストレスチェックの結果の閲覧・保管期限

    ストレスチェックの結果の閲覧は上司が確認できる?保管期限はいつまで?

  3. 改めてチェック!ストレスチェック制度:情報開示の同意とみなし同意

    ストレスチェック―同意書がないと結果が企業に通知されない?

  4. 冷房病(クーラー病)に要注意!職場・自宅でできる寒冷ストレス予防・改善策

    【冷房病(クーラー病)】に要注意!職場・自宅でできる“寒冷ストレス”の…

  5. ストレスチェックの集団分析:職場環境改善着手前に確認したい「集団分析の使い方」

    ストレスチェックの集団分析③:「職場環境改善スタート!」の前に確認した…

  6. 2019年実施の「ストレスチェック業界平均値」から考える“これからの従業員ケア”:AltPaperストレスチェックサービス業界平均値レポート2019

    データで解説!昨年実施の「ストレスチェック業界平均値」から考える“これ…

  7. ストレスに負けない働くオトナのメンタルケア:すぐに落ち込んでしまう人にありがちな原因とは

    すぐに落ち込んでしまう人にありがちな原因とは

  8. ストレスチェック実施案内文マニュアル

    ストレスチェック実施時の案内文作成マニュアル

Pick Up 注目記事 メンタルヘルスケアコラム
  1. “職場の常識”は非常識?ハラスメントにつながる「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」とは?:ハラスメント対策
  2. 産業医の職場巡視は2ヶ月に1回でもOK?頻度と条件について解説
  3. ハラスメント対策:ハラスメント発生時の4ステップと、予防・解決のための3つのポイント
  4. 2019年実施の「ストレスチェック業界平均値」から考える“これからの従業員ケア”:AltPaperストレスチェックサービス業界平均値レポート2019
  5. ストレスに負けない働くオトナのメンタルケア:すぐに落ち込んでしまう人にありがちな原因とは
  1. 人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム:まずは知ってみよう、職場で見られる「メンタルの不調」の種類
  2. 「適応障害」と「うつ病」は違うの?その違いや、企業の対策を解説:人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム
  3. 新型コロナ禍で「自殺者」が増えた?背景にある「つらさ」と企業ができる自殺予防策とは:人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム
  4. 人事・労務担当者のためのメンタルヘルスケアコラム:たまった気持ちも大掃除!「忘れる技術」を駆使してストレスの棚卸をしよう

最近の投稿記事